インスタやThreadsの“実績”は、全部が真実とは限らない。無料相談会に参加して気づいたもの

SNSを眺めていると、毎日のように目に入ってくる
「月100万円の副業の仕組み」「1年で資産500万円増えた方法」。
最初のころの私は、「すごいなぁ」と単純に刺激を受けていました。

けれど、InstagramやThreadsで発信に真剣に向き合い、
多くの方の相談に耳を傾けるようになってから、
胸の奥に小さなざわつきが生まれはじめたんです。

──これは、本当にその人自身が積み上げてきた実績なんだろうか？

発信の現場に深く関わるほど、
そして“本当に変わりたい”と願う人をサポートする機会が増えるほど、
その違和感は、静かに、でも確実に大きくなっていきました。

ふだん私は、心や体のこと、そして日々を穏やかに過ごすための小さな習慣について発信しています。
SNSの仕組みそのものについて触れることは、これまでほとんどありませんでした。

それでも今回、このテーマをあえて取り上げたのは、
私自身が実際に体験した出来事が、
「知らずにいると、同じように迷ったり傷ついたりする人がいるかもしれない」
と強く感じさせたからです。

少し方向はそれますが、
これはきっと誰かの心を守る言葉になる──そう思い、書くことを決めました。

今日は、柊七海としての経験から見えてきた「SNS実績の裏側」と、
それでも誠実に発信し続けたいと思った理由をお伝えします。

嘘の実績を見るたびに、胸がざわついた理由

InstagramやThreadsを見ていると、
どこか似た言葉がいくつも並んでいることに気づきました。

「みんな、同じような成功ストーリーを語っているな……」
「本当にこの数字って、可能なんだろうか？」
「なんだか“型”にはめたような文章だな…」

もちろん、私は「全部が嘘だ」と言うつもりはありません。
努力の末に本物の成果を出している方もたくさんいます。

ただ、発信に関わる時間が長くなるほど、
キラキラした数字だけが独り歩きしてしまう現象に
どうしても違和感を覚えるようになりました。

そんな中で、決定的な気づきをくれたのが私自身の“体験”でした。

正直に言うと、私も気になっていたんです。

「SNSで稼げるって、実際にはどういう流れで実現するんだろう？」

そんな素朴な疑問から、インスタで募集されていた
“無料相談会”にいくつか参加してみました。

最初は親身に話を聞いてくれたり、
「あなたならできますよ」と優しく背中を押してくれたりして、
少し期待がふくらんだ瞬間もありました。

ですが相談が進むにつれ、話の方向は次第に変わっていきました。

気づけばそこにあったのは、
“稼ぐための方法”ではなく、“購入すべき商品”の説明でした。

私はただ、
仕組みを正しく理解して、必要な努力の方向を知りたかっただけ。
けれど、その答えにはあまりたどり着けませんでした。

相談会が終わるたび、胸の奥にそっと重さが残ったのを覚えています。

いくつかの相談会を経験したあと、
SNSで見かける成功ストーリーが、以前とは違って見えました。

これは本当に “再現性のある成功” を語っているのかな？
それとも “教材やコミュニティを売るため” のものなのかな？

もちろん、すべての人がそうだとは限りません。
本当に価値ある内容を発信している方もいます。

ただ、私が体験した多くの相談会では、
本質ではなく「商品説明」が中心になっていたのが事実でした。

その光景を目の当たりにしてから、
SNSで見かける華やかな数字の裏に、
静かに動いている“仕組み”を意識するようになったのです。

たしかに、派手な実績は目を引きます。
でも私は、発信者として誠実さを大切にしたいと強く思っています。

きれいな数字を並べた言葉より、
自分の経験から生まれた言葉のほうが、静かに深く届きます。

背伸びを続ける発信は、どこかで息切れしてしまう。
でも、等身大のまま届けられる発信なら、自然と長く続けられます。

派手さではなく“言葉の質”を大切にする読者は、必ず存在します。
そしてそういう方は、誠実に届けた発信を丁寧に受け取ってくれます。

誠実な発信は、一気にバズらないこともあります。
でも、必要な人に静かに届き、少しずつ共感が積み重なっていきます。

SNSのキラキラした世界に疲れたとき、
そっと深呼吸できる場所があると救われる。
七海のブログは、そんな場所でありたいと思っています。

SNSには、毎日のように派手な実績が流れてきます。
でも、それをそのまま信じたり、自分と比べたりする必要はありません。

あなたの価値は、数字で決まらない。  
あなたの人生は、あなたのペースで進んでいい。

立ち止まってもいいし、遠回りでもいい。
大切なのは、あなたが自分の心に寄り添える生き方を選ぶこと。

この記事が、誰かの不安をそっとほどき、
「それでも大丈夫だよ」と伝える小さな灯りになれば嬉しいです。

私も迷いながら、それでも誠実であることを選び続けていきます。